今回はいつもと趣向を変えて、考察ではなく15章の好きなところを語っていきます。
今回は特に【15章4話で垣間見えたカオリの強さと各キャラの葛藤】に絞って語っていきます。
既にストーリーをご覧になった方はピンと来ると思いますが、覇瞳皇帝に追い詰められ絶望的な状況になった場面
みんなが呆然とする中 カオリは誰よりも早く辛い気持ちを押し殺して味方を鼓舞します。
実はカオリの強さが描かれたのはこのシーンが初めてではありません。
メインストーリー第二章でクリスティーナが突如自警団(カオン)を襲撃してきた時も
誰よりも早く行動し、クリスティーナの権能に気づき、冷静な判断を下したのもカオリでした。
このカオリの判断力はクリスティーナも絶賛しています。
カオリは元々切り替えが早い性格な上
きっと自警団(カオン)で荒事をたくさん経験してきたのでしょう。
だからこそ辛い気持ちを押し殺して最適な判断ができたのだと思います。
逆に普段戦いの場に慣れていないキャラクター達は気持ちを切り替えられず、
戦闘中に自分を責めてしまう場面が多々見受けられました。
そんな中、マコト、レイ、ヒヨリ、ユイなどのキャラクターは少し違いました。
マコトはカオリと同じく自警団所属で戦闘経験が豊富です。
少し頭に血がのぼりやすいところはありますが、
戦いの最中でもしっかり仲間の意見に耳を傾け、
どちらの意見が正しいかを判断することができます。
結果カオリの判断を尊重し、動き出すことができました。
トゥインクルウィッシュはかつてソルの塔を攻略した偉大な女の子たちです。
中でもレイは前作から非常に強いプレイヤーで、リアルでもフェンシングをやっていたことがあり、一番戦いの場に身を置いていました。
更に記憶こそ失っているものの、人一倍仲間想いで、
前作では様々な壁を乗り越えて仲間との絆を深めてきました。
(今作でもトゥインクルウィッシュはソルの塔を登っています)
だからこそヒヨリに対し真っ先に声をかけるシーンが描かれています。
それでも騎士くんを失ったショックは大きく、
『剣が重い』と発言するシーンもありましたが...
ヒヨリは作中随一のお人好しで、
前作ヒロインの中でただ一人、敵である『真那(覇瞳皇帝)さんも助けたい』と公言しているキャラクターです。
そのスタンスは前作から変わりません。
キャルちゃんほどではなくとも、ヒヨリも覇瞳皇帝を助けたい強い気持ちがあります。
その分覇瞳皇帝と戦うことに迷いが見られましたが、
前作から誰かを助け、誰かに助けられて戦ってきたのがヒヨリで、
今回もレイの言葉を受けて、共に覇瞳皇帝に立ち向かっていきます。
更に騎士くんを守れず自分の力不足を嘆いていたユイもレイ、ヒヨリを助けるために立ち上がります。
そして...
騎士くんに恋をし、自分を庇われる形で騎士くんを失ったペコリーヌ
騎士くんに尽くし、騎士くんをお世話することを生き甲斐にしてきたコッコロ
仲間達の為に戦わなきゃいけないとわかっていても、
千里真那を尊敬し生きる希望にしてきたがゆえに、戦えなかったキャル
15章4話最後まで動けなかったのは美食殿だけでした。
前述の理由に加え、今作に限れば騎士くんと最も交流を深めてきたのが美食殿ですから、こればかりは仕方がないと思います。
15章後半での挽回に期待しています。
さて、色々語りましたが、ここで触れることができなかった部分も含めて、このお話はそれぞれのキャラクターの性格、関係性、葛藤が描かれている本当に素晴らしいシーンばかりだったと思います。
特に最後まで騎士くんに声をかけ続けるコッコロの姿は胸にくるものがありました。
惜しむらくはあまりにも良すぎて、見返すと涙してしまうことでしょうか。
これから何度も見返したいのに見返せない葛藤に苦しむことになりそうです。