今回はミソラが何を考え、どうしてこれらの言葉を使っているのか、ひたすら考え続けたキャラクター考察です。
(なお、その他にも現在進行形で考え中)
※第二部第10章までのネタバレ含みます。
閲覧している前提で話していきますので、ご了承ください。
【オトモダチ表記】
ミソラのオトモダチにはカタカナと漢字2つの表記が存在します。
この2つのうちカタカナの『オトモダチ』表記が使われている代表的なキャラクターはランファと騎士くんの二人
この二人には大きな共通点が2つあります。
1つは赤ちゃんみたいに『素直』で優しい『イイ子』であること
ミソラは素直で優しい子を好み、『素直じゃない子はイイ子とは言えない』とまで言うほど素直な人間を好んでいます。
二つ目は『かわいそうな人』
ミソラはエリス様に協力する理由としてエリス様が何一つ思い通りいかない『かわいそうな人』だからと言っています。
ランファもこの世界で常にシャドウの声に苦しみ、騎士くんも記憶喪失や以前の人間性を失うなど、度合いは違えど、この世界の被害者的存在になっています。
ミソラが騎士くんと仲良くなりたがったり、ランファを助け、生かしているのはこのあたりが理由になっていると思います。
もしかしたら後述する『お友達』への変化も期待しているのかもしれません。
【お友達(お友だち)表記と同族嫌悪】
漢字表記の『お友達』が使われているキャラクターも二人 ノウェムとユイです。
どちらも最終的に『お友達(お友だち)』にはなれそうにない。と言われています。
これにはそれぞれ理由がありますが、ある2つのキーワードがポイントとなっています。
ノウェムの場合『悪い子』だったが『かわいそうな人』じゃなかった。
ノウェムはウィズダムの実験体にされていた辛い過去があり、
一方ミソラは自分のせいでたくさんの人を死なせてしまった辛い過去があります。
また現在進行形で悪い奴(悪い子)を自称している点でも二人は似ています。
しかし、ノウェムは自身の過去を『かわいそうなんて思ってない』と否定
これに対してミソラは同族嫌悪を抱きます。
おそらくミソラが『かわいそうな人』を好むのは自分自身もかわいそうな過去があり、
その『かわいそうな自分』を好きになる形で受け入れたのではないかと妄想しています。
だから『かわいそうなんて思ってない』と否定するノウェムに腹を立てたように見えます。
ではユイはどうだったのでしょうか?
結論から言うと、ユイは『かわいそうな人』ではあったが『悪い子』になれなかった。
ユイはあくまで自分の犯した罪を強く悲しみ、償うことを考えていました。
当初ミソラが言っていた通りの優しくトモダチ思いで純粋な『イイ子』から抜け出すことはなく『悪い子』になりませんでした。
だから『お友達』になれなかった。
ミソラが『お友達』になりたい人は『かわいそうな』過去を持つ『悪い子』なのだと思います。
さて、ミソラの協力者であるエリス様は『かわいそうな人』ではありますが、『悪い子』と言えるでしょうか?
騎士くんの言うことを素直に聞くあたり、ミソラの定義に当てはめても『イイ子』寄りだと思います。
おそらくオクトーもそう考えているのではないでしょうか?
今後エリス様が『かわいそうな人』であり続けるのか『悪い子』になるのか『いい子』のままなのかによってミソラの対応が大きく変わってくることでしょう。
また『お友達(オトモダチ)』の認識の違いですれ違ったランファとの関係が今後どうなっていくかも気になります。
今回紹介したミソラの『オトモダチ』と『お友達』の定義を知ることでミソラへの理解が深まり、これまでのストーリーとこれからのストーリーがより楽しめるのではないかと思います。
(自分は今ストーリー見返してとても楽しんでます)
それでは