12章【激突、七冠】
第6話【女王vs女君vs大妃】
芸術の町ムーサにてカルミナは大陸各地を回りながら、洗脳を解く手がかりを探していた。
ランドソルの方に洗脳魔法装置があるかどうかはジュンさんが確認してくれる約束をしているが、エリスの魔力なら本拠地に洗脳魔法装置を置いてても不思議じゃないと推測する。
闇雲に探すより七冠(クリスティーナ)に近い人物をあたることに
一方エリザベスパークでは七冠同士(ラビリスタvsクリスネネカ)の対決が続いていた。
クリスティーナ達にかかった洗脳は完全ではなく、自我を残したままの状態
洗脳魔法装置はかなり遠くに隠し、ジャミングまでされているため、発生源を辿るのは不可能
クリス達の仮面は魔力の予備タンクになっており、装置が壊れてもしばらく洗脳は続く模様(ラビリスタの分析)
考え事をするラビリスタにクリスティーナは新技『剣算円卓(※ラウンドテーブル)』を使い襲いかかる。
※ラウンドテーブルは現実のクリスティーナが作ったプロゲーマーチーム
前作ストーリーでもこのチームを率いアストルムを攻略していた。
『振らなかった剣の当たり判定を発生させる』反則技でラビリスタに斬りつけるが、ラビリスタは傷口を強引に塞ぐ。
クリスティーナはここで自身が現実の記憶を取り戻したことを暴露
クリスの自我は自身と世界の現状を煩わしく思っている様子だが、洗脳によりラビリスタへの攻撃は続く
ラビリスタは使う予定になかった奥の手を出しかけるが、眠りから覚めたシズル達(騎士くんシェフィユイコッコロヒヨリを除く)が駆けつけたことにより思い止まる。
ラビリスタはシズル達にこの場を任せて撤退
第7話【仮の面】
夢の中でミネルヴァと対峙する騎士くんとシェフィ
草野優衣と同列に七冠は糾弾されるべき諸悪の根元と話すミネルヴァ(?)は懲役を終わらせたいならエリスと和解すべきだと勧め、騎士くんに手を伸ばす。
ここでラビリスタが乱入
そしてミネルヴァをエミュレートしていたエリスが正体を表す。
本物のミネルヴァはエリスに取り込まれていた。
本来エリスは騎士くんかユイが『願いを叶えられなくなる』かぎり出てこれない。
夢の中では手出しできないと推測するラビリスタ
続けてラビリスタはエリスの中にいるミネルヴァに声をかけ、一緒に懲役を終わらせることを誓う。
エリスの中にいるミネルヴァと言語(プログラム)の力を信じるラビリスタに対し、何故アバターである自分がこんなにも思い煩うのか。と本音を吐露
エリスはラビリスタの返答を聞かず、管理者権限でシェフィを操りラビリスタを襲わせる。
第8話【乱入、跳躍王】
クリスティーナとネネカに苦戦する一同
そんな中、ペコリーヌへ誰かから通信魔法が舞い込み時間を稼ぐことに
ヒヨリコッコロシオリ合流
怒りのスーパーお姉ちゃんやレンジャー装備に着替えたリンちゃんなど、総力で足止めするが、エリスの洗脳が強まりクリスネネカの合わせ技『双冠・乱反射(アヴァロンズミラー)』が炸裂して大ピンチ
そこへラジラジ、ダイゴ、マサキ、カルミナが駆けつける。
6人はクリスネネカの仮面を剥ぎ取り、ダイゴのプリンセスナイトの能力で特殊な結界を張ることで、二人に流れ込む洗脳魔法装置の魔力を遮断し、一時的な洗脳解除に成功する。
第9話【乱入、夢の中へ】
傷ついたラビリスタとシェフィはエリスにより追い出され、騎士くんとエリス二人きりに
エリスはシェフィとゼーンはリセットまでの僅かな時間で自身が作った端末のリサイクル、新種族のアバターにロストしたプレイヤーの魂を挿入した試験端末であったこと、ミソラの提案で廃棄予定だったシェフィを騎士くん達に近づけたことを説明
エリスはループを繰り返し、リセットの度に履歴を見せられ、騎士くんとユイがどのように果てたか、騎士くんが誰と絆を結び、誰の想いに応えたかを幾度も見せられてきた。
ループの繰り返しでユイのアバターを複製していたエリスのアバターは変質
エリスは騎士くんに自分の願い、アストルムの破却とリセットの『条件』を満たさぬまた世界の運営装置であることをやめ、自分と騎士くんだけの理想郷を作る願いを叶えさせてほしいと懇願
ここでクリス、ネネカ、ラジラジ、ラビリスタ、その他ペコリーヌ達もまとめて乱入
夢の中で戦闘になれば騎士くんが壊れ、リセットされてしまう危険性があることから、
エリスは撤退し、次はアストルムで騎士くんを迎えにいくことを誓う。
第10話【戻らない者】
騎士くん達がエリザベスパークに着く少し前
ラジラジはダイゴの能力を調整して魔力遮断効果を付与、その後はマサキ(ネネカ?)の隠れ家で彼の手料理を食べながら回復に専念していた。
そこへ以前クリスから隠れ家の場所を聞いていたカルミナが訪れる。
時は現在に戻り、クリスとネネカの洗脳を解くことに成功したものの、装置を破壊したわけではないためエリスやミソラから魔力を送り込まれればまた洗脳されてしまう危険性は残っており、クリスとネネカはダイゴの結界からは出られない。
更に結界を維持するためにはラジラジの力が必要
今回の戦闘で疲弊したラビリスタも休養を余儀なくされ、七冠4人はエリザベスパークに留まることに
クリスはエリスに操られる前に確保し、洗脳されたまま隠し通していたソルオーブをトゥインクルウィッシュに渡す。
これで11個目となり、残るソルオーブはあと1つ
(ラビリスタの情報では最後1つは長老が持っているとされている)
またネネカは洗脳された状態でダイゴの結界の改良案をラジラジに送っていた。
レイとヒヨリはユイを守るため、最後のソルオーブ集めを美食殿に託す
しかし、休んでいたはずのシェフィの姿が消えていた。
事情を知るラビリスタは彼女のことは忘れてあげてほしいと告げる。
幕間【幕間・ⅩⅡ】
少し前
シェフィは混乱と自責の念に見舞われていた。
ラビリスタは時間をかけてアバターを解析すれば修正出きるかもしれないと言うが、
その分エリスたちを止める作戦が遅れてしまう。
シェフィはこれ以上の情報漏洩を避け、仲間を傷つけない為、ラビリスタに伝言(※)を残し、姿を消すのだった。
※『私のことは捜さないで』
【軽い感想、考察、茶番など】
今まで晶以外の七冠は敵に利用されるばかりだったので、今回しっかり活躍の場面があって良かった。
クリスの新技は以前トゥインクルウィッシュとの戦闘中に伏線はあったが、今回記憶を取り戻した象徴として回収された形
正直七冠の中でクリスだけ明確な弱点があるなど、少し格が落ちていたところもあったが、新技でチート感が増して七冠の称号に相応しい強さになったと思う。
エリスのアバターと幼女化シェフィが七冠を嫌う理由は過去の考察が当たっていた部分もあった。(アバターについては想像よりシンプルだったが)
zultutoseisilyun.hatenablog.com
ミネルヴァとエリスの一体化はエリス初登場時に多くの人が想像していたものだったので、こちらもかなりシンプル
ただ、願いを叶える核であったユイが奪われた理由
記憶を失くす前の騎士くんとエリスの間に何があったかは未だ謎のまま
ミネルヴァの発言はエリスだったので、前回のお話のエリスのところに行く方法などは一旦忘れていいかも?
(エリス様は騎士くん迎えに行くって言ってたし、結局向こうから来てくれそう)
シェフィについてはドラゴン族繋がりでホマレさんが動いてくれる可能性はある。
以前シェフィと会った際に困ったときはギルド管理協会を通じて自分を頼るよう助言していたので、シェフィがそれを思い出せば接触可能
ホマレさんは特殊なアイテムの作成能力やハッキング技術、龍眼を持っているのでこの件に関しては七冠以上に頼りになるかもしれない。
次回予告ではエルフの里へ向かう美食殿にミサト、ハツネ、待ち受けていたミロクと捕まったアメス様が映し出されている。
以前ほのめかされていたミロクと関係のある『彼女』がついにわかるかもしれない。
もしそれがコッコロだった場合、捕らわれのアメス様といい、コッコロにとってはかなり辛い展開になる。
前話はミソラ、今回はエリスについての謎が明かされたので、次回はミロクについて新たな情報がありそう。
彼の能力をどう撃ち破るのかが問題だが、前回ミロクと対面したときコッコロがいなかったので、使用機会が少ないコッコロの七冠としての権能(の欠片)や長老の存在が鍵になると予想してみる。
ミロクとコッコロの権能は無効化系なので、単純に無効化同士がぶつかった場合どうなるのか、そもそも似た能力を持っていることに何か意味があるのかが気になる。
こんな予想しててハツネの超能力が全部吹っ飛ばしたらお笑いだけど、そんなことないよね?
え?七冠の能力は無効できても純粋な超能力は無効にできない? そんなことあるわけ...
ハツネ『シューティングミーティア』
ミロク『うあああああ』
※これは茶番です。答えは13章でわかるかもしれません。
それではまた次回